借り換えについて

ネット銀行の台頭を契機にはじまった借り換え競争

住宅ローンは、現在と比べて以前はもっと高い金利で融資が行われる事が常でした。ですが、近年のIT技術の進展により、ネット銀行がその利便性を武器に急速にシェアを拡大しはじめたので、これまで(公的融資を除いて)既存銀行が、ほぼ全てのシェアを握っていた住宅ローン環境が激変する事になります。
当然、商品サービスや利便性など様々な点が変化しましたが、その中でも大きな影響を受けたのは金利面です。
ネット銀行の最も強力な武器は人件費の低さで、これを武器に金利の引き下げを挑んでかかりました。また、当時の経済事情の変化と相まって、これまで中々動かなかった金利が急落しはじめたのです。その為、ネット銀行の利便性を知って契約した比較的最近の資金需要者は、低金利で融資を受けられるのに、昔借りた人は高い金利を支払い続けざるを得ないといったギャップが生じてしまったのです。もちろん、住宅ローンも資産運用の一手段に他ならず、契約とは本来そういうものであるから、諦めるべきだと考える方もいます。ですが、実際に高い金利で借りてしまった、当の資金需要者にとっては大変な問題でした。

借り換え最大のメリットは返済額の軽減

そこで役立つ制度が借り換えです。借り換えを簡単に説明すると、高い金利で借りている住宅ローン債務を、一旦別の金融機関に一括返済してもらい、同額のお金をより低い金利で借りるというシステムになります。
借り換え先の金融機関は簡単にローン金利を収益とする事ができますし、資金需要者は以前より安い金利でお金を返済する事ができますから、基本的にはお互いにとって便利な契約だと言えるでしょう。
住宅ローンにおける借り換えは、ごく最近に住宅ローンを組んだというような、新規契約者にとってメリットは薄い制度ですが、以前の高い金利で融資を受けている世代には恩恵が大きく、手数料や保証料などを見落とす愚を犯さなければ、ほとんどのケースで得をする事ができます。

新規契約で金利プランを変更できたり、連帯保証人を外す事も可能です。

借り換えは単に返済先を変えるわけでなく、既存のプランを一度白紙に戻す事となる制度です。その為、交渉次第で以前の契約で不満だった部分を変更したり、削除する事も可能となっています。
例えば、金利計算方法において、固定金利から変動金利に変更したり、その逆にすることも可能です。現在は低金利状態が続いていますし、今後もその傾向が変わるとは考えにくい為に、それを目当てに借り換えを行う方も多数存在します。
更に、途中まで返済を終えており債務額が減額されている場合は、連帯保証人が不要なケースも有り得ます。従って、金融機関の信用を勝ち取れば、連帯保証をなくす事すら可能です。手続きは煩雑になってしまいますが、金利も保証人もやたら問題になるポイントですから、これらを見直す事ができるメリットはとても大きなものだと言えます。